エイミーは泣く

正直ただの雑記

俺とニルヴァーナ

ニルヴァーナを初めてきいたのは中学一年生の時。

 

当時の俺は洋楽絶頂期で、カーペンターズからビートルズ、オアシスとわりかし王道の流れ込み方をした後、SUM41RISE AGAINSTばっか聴いており、同時にジャパニーズヒップホップも大好きだった、TOKONA-Xとか。

 

しかし、当時の俺の周りはワンオクロックとRADWIMPS一色。

「今からお前に何話そうかな〜」とかそんなん。犯した罪の数が寂しさを物語ってた頃のワンオクであるよ。

俺はそういう感じの曲はニコニコ動画VOCALOIDで死ぬほど聴いていたので、今更聞かなくていいかなぁという感じで基本放置だった。(しかしのちにRADは高校時代の彼女の影響でどはまりする)

 

そんな中、クソ田舎だったので音楽の話をする奴もいなかったのだけれど、当時ハマっていたオンラインゲームで仲良くなったおっさんから勧められたのがニルヴァーナとの出会い。

 

赤ちゃんがプールっぽいところでおぼくれているビジュアルやボーカルギターがレフティで超叫ぶところに惹かれたのを覚えている。

 


Nirvana - Breed

 

スメルスにはグッときたんだけど、俺的ニルヴァーナの曲はこれ。ブリード。

マジでカッコよすぎて小便もらすかと思った。

 

OASISのような気だるげな雰囲気は持っていて、でも無感情な哀愁は漂ってるみたいなところはあるのに、rise against的な絶叫するボーカルと激しいサウンド、あとはヒップホップ畑を耕していた俺の心の琴線をぶいぶいに刺激したのがリフ主体の楽曲構成というやつだった。

 

俺の好きな要素を全てつめこんだような凄まじいバンドだった。

世間では過大評価されているとの意見もあるが、バンドなんて要は「雰囲気」

カートの出すような雰囲気はあの時代の人の心を強く掴んだんじゃないだろうか。

 

数年経って俺もバンドを始めるわけだけど、その頃には「しゃらくせぇ、メロコアやんぞ」という短絡的な脳みそになっていた。

そんな甘い考えで当たるわけがなく、一介の地方の高校生バンドとしての評価以上はもらえずに高校卒業を目前に解散した。

 

その後、なんやかんやあって「ワシの活路はバンドに見いだすんじゃ!いくで!世界!」と東京に出てきて、まぁ色々あって罵倒と暴力を受けつつも、少しずつ周りに充実感を手探りで引き寄せる次第である。

 

さて、冬になり、都内での活動も本格化させるか、と、耐えに耐えて稼いだ預金通帳を見ながら、バンドのコンセプトを考えていた。

 

俺はギタリストとしてのスキルは拙い。ギター歴だいたい半年、パワーコードと開放弦のアルペジオくらいしかしないし、ブリッジミュートに関しては音が汚いとよく言われて苦手意識を抱いてる。さすが元ベーシスト。

もう一人のメンバーのベースの男は元はガレージロックバンドでピンボーカルをしていたのでこちらもベース歴は短い。

もうはたから見たら狂人。楽器初心者が「売れるぜ!」と結成した頭のおかしなバンドだ。

本当なら俺らだって上手いプレイヤーを据えて本来できる役割に終始したいのだけれど、二人とも友達がいないし、何より「人生をこれにかけてますけど?」みたいなバンドに入るやつ、いないよ?マジで。俺にその気にさせる話術はないしさ。

 

そういう事情もあって、二人とも慣れない楽器を手に試行錯誤よ。

そうなってくるとやれるプレイは限られてくる。

 

頭を抱えていた。

「どうする...俺はギターソロなんか無理やぞ...かといってシンプルすぎるとWANIMAやマイヘアのフォロワーだと思われるし、今のメインストリームの邦楽ロックやろうにもあれも技術的な工夫がいるしキツイ...今の時代でエルレアジカンみたいなことしてもなぁ...」

 

そんな時、実家から送られてきた俺のCDラックを覗く。

ドリームシアターとACDCというなかなかの面子に挟まって、ニルヴァーナが眠っていた。

「うーむ、コテコテやなぁ...」とか思いながら聴く。

 


Nirvana - Territorial Pissings (Live at Reading 1992)

 

(こっちの方がぐっとくるのでライブ映像)

は?ヤベェ、いいこと思いついた、グランジやろ。

 

グランジ

洋楽しこしこおじさんたちによればニルヴァーナで完成して終わったジャンル。

余談だけど、俺ひとつのアーティストがボカンとぶち上げたジャンル好きすぎでしょ、ブリットポップとかさ。

 

しかし、これはいい。

完成されたという固定概念もあるし、現に他のバンドマンに行ったら今のごじせにシューゲイザーやるくらいやばいと注意をされた。

これは、誰もやらないんじゃねえか?おい、どうだよ。

ニルヴァーナの場合、メロディが現代にしてはややのっぺりとしているため、サビにクソキャッチーなメロディぶち込めば、ともすればイカしたのになるんじゃないの??

リフは俺の唯一ギターでできるそれっぽい行いでシンプルなの作って、まぁ、独自性をどうするかって話になるけど、そこはなんとかする。

 

とかく、これはアリだ。とベースに連絡。

JETとブランキーをこよなく愛する男なのでシンプルに回帰したものには大賛成。

さらに彼に言われて気づいたが、俺の歌詞は陰鬱な描写が多く、また韻を踏みまくるのでリフ主体の爆音サウンドとうまく親和すればいい感じなんじゃね?と。

 

まぁこうして俄然やる気が湧いてきた阿呆二人。

コードとメロディだけの俺の曲の活路が見つかったことは何にせよ喜ばしい。

 

13歳の純度マックスな感性と20歳のセックスと酒と裏切りで汚れた感性がマッチしたのかはわからないが、方向性は定まったと言えよう。

 

幸い、メンバー募集にもリアクションがあり、ぼちぼち揃いそうだ。

 

待ってろ世界。とはまさにこのことよ。