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エイミーは泣く

自分語りばかりがたたり CRYAMYのボーカルの日記兼雑記

絶対に下園くんを忘れない

高校生の時に付き合っていた女の子に「蓮太郎は風呂上がりが一番かっこいい」と言われたことがある。

当時はだいぶ不服だったし、いやぁ、他にもあるでしょ。なんて思っていたのだが、最近妹が「兄は風呂上がりが一番艶っぽい」と言っていたらしく、なぜだか俺の風呂上がりの佇まいは世界に通じる気がしてきた。なぜか今日は殺人も起こらない気がする。

 

もう完全に俺は人生失敗してる感じが滲んでるけど、俺がバンドをしてる一番の理由は俺が音楽に助けられた、からのほかならん。

真面目に言って助けられたのだから、カッコつけてるわけではない。かっこつけてたら偉そうにツイッターに長文投稿していいね!まつでしょ。

音楽楽しみつつ、学校行きたくねぇなぁとか、あいつしなねぇかぁなとか、私別にヤリマンじゃないのにみんな何よ...ってやつとか、そういう感じの子たち、多感な時期に傷ついてどうしようもない子たちのシェルターになれたら最高でしょって話。

 

 

昔、俺が小学三年生の時に、近所に下園くんという男の子がいた。

当時一番仲の良い友達で、週6くらいで遊んでいた。

背の小さい痩せた可愛い顔をした男の子で、ゲームが得意だった。サルゲッチュやばいくらいうまかった。

 

だいたい俺の幼馴染で親友のユキちゃんという女の子と三人で遊んでいた。

小学生なので、クソ田舎をひたすら暴れまわっていた気がする。

 

俺は今でこそ性格のひん曲がったところを表にバリバリ出しているような男だが、昔は単に気性が荒いだけのクソガキだったので、まぁ友達は今も昔もいなかった。

そんな私の幼少期、二人がいかに大事な存在だったかは言わずもがな。

 

小学校三年生も終わりに近づいた時、下園くんは急に引っ越してしまった。

お兄ちゃんが病気だったし、親も片親だった、いろいろ推測すればするほど、引っ越すのは何か事情があったんだろう。

俺もユキちゃんも悲しかった。急にいつも遊んでいた子がいなくなってしまったのだから。

 

まぁガキはガキらしく忘れるのも早く、二人とも別で友達もいたし、ずっとメソメソしているわけではなかったけど。でもずっと俺は頭に引っかかっていた。

 

一時期は電話したり、手紙のやり取りをしていた。

俺は自分で言うのはあれだが、人間関係をかなり大事にするタイプだった、昔から。

痛い目を相当みたが今でもそう。仲良くなった人とはずっと仲良くしたいと思ってる。

まぁ大学やめたんだけど、行ってた時仲よかった子たちから6月くらいから急に距離置かれたりとかはあったからいい加減やめたいんだけど。

まぁそういうのもあって彼とはなんとか繋がりを保とうとはしていたけど、ある時からぱたっと連絡が途絶えた。

 

俺はずっと気になっていたし、中学に上がったくらいに、久々に手紙を書いて送ってみた。

その時は絶賛親父が体をぶっ壊して検査入院ラッシュだったので、家族が元気が無く、俺も中学で大いにしくじった人間関係を抱えていたりしたので、寂しかったのだろう。

 

手紙はすぐ返事が返ってきた。

野球部に入ったんだ、野球俺ら大好きだったもんな。

ユキちゃんのクッキー食べたい、よく食べてたよな。

学校はつまんない、俺もつまんねぇよ。

FF12やった?、悪い俺ドラクエ8今やっとるでな、まだ。

 

なんだか時間を埋めたみたいで嬉しかった。

ユキちゃんにも報告した。三人で遊ぼうなって、そんな話もした。

 

何通かやり取りをした時、ある時電話がかかってきたらしい。

随分と低く掠れた声だったが、下園くんだった。

親がとったらしい。平日の昼間。

 

下園くんは元気が無く、自分の近況を話してくれたようだ。

学校でのこと、家のこと、高校にはいかないこと。

 

ショックだった。

いつも元気だった彼がいなくなったようで悲しかったのもある。

 

俺は帰宅してブチ切れた。台所の窓叩き割って大泣きした。

なんで俺に変わらなかったんだ、俺ならなんとかできた、とか思ってた。今でも思ってる。

 

その後、連絡はできず、高校まで進んだ。

中学が同じ奴がいて、当時の様子を聞いてみたが、中学一年生から学校は休みがちで、途中で完全にこなくなったらしい。

 

 

人生において忘れられない人は絶対にいる。俺は三人いる。

 

下園くんはそのうちの一人だし、今でも感謝してる。

 

人とうまく付き合えなかった僕ら。

俺は彼のおかげで「俺を受け入れてくれる人はどこかに必ずいる」と思うことができた。

未だに傷つくことは多いし、泣くことだってある。

でも彼をたまにふと思うことがある。

 

なぁ下園くん、俺は友達だったよな、君の。

俺は君に未だに助けられてるよ。

君のような、俺みたいなくそやろうとずっと仲良くしてくれるやつはいないよ、全然いねぇ。だから君は誰より優しかったのだろう。

サルゲッチュやブリーチの格ゲーやった小さい部屋で、俺のことを助けてくれたのは君の方だった。

ブロリー出てくる隠しコマンド、教えてくれてありがとう。

ユキちゃんも俺もまだ忘れてねぇよ。

もう会えないよな。

俺と友達になってくれてありがとうな。

遊んだのはたった10ヶ月でも、今まで生きてきた中で一番たのしかった。

 

どうにも孤独だった俺は、人と音に助けられて、結局助からずにこのザマだった。

助からなくていい、行きたくもない学校や馬鹿な同級生にうんざりしてるんだ。

十代の時に音楽に逃げるくらいしてもいいだろ。

俺の方に、逃げてきてくれてもいいだろ。

同じことがしたいだけだ、俺でも何かしてやれるって、示したいだけだ。

あの子の味方にはなれなくても誰かの味方でいたい。じゃないと生きてる意味がない。

 

 

今は何してるのか、しらねぇ。

俺も彼も、今はレールを外れて生きている。

俺は上に行くよ。