エイミーは泣く

正直ただの雑記

お前にはSNSの才能がない

ライブ終わってレイさんの家泊まって帰ってからさっきまで新曲のギターを延々練習していた。

 

ギター弾いている時は大半、曲を作っていて、曲を作る時は大概昔のことを思い出している。

ネタがないから自分のことを書くだけなんだけど。

 

高校進学してすぐだったが、俺は学校になじめず、ガラの悪い先輩と仲良くしだすという漫画の雑魚キャラのような待遇を受けて、そのガラの悪い先輩たちともだんだん仲良くできなくなり、狭い世界だったとはいえ、知る限る全ての環境でうまく立ち回れなかった私は、「はて、俺は?」となんとも間抜けな声を出してしまった。

こんな話は何回もしてるし、書いてるけども、つい最近まで忘れていたのだけれど、俺は、そのガラの悪い先輩の中の一人に、一つだけすごく悲しいことを言われたのだった。

 

曰く、俺の考えや感じ方にはここにいる誰も共感はできないし、お前の持ち合わせている尺度では誰も助けられない、ということだった。

 

シンナーばっか吸ってるクソに何がわかる、学校もろくに行きやしないくせに、このクソ底辺。

そんなことを思ってむすっとした俺に

 

「わからんなぁ、お前は」

 

と簡単に笑って、先輩は笑っていた。

あの人は多分俺のことが心配だったんだよ、と別の奴が言っていたが、俺はただ悲しかったのは、そこまで言うならどうして「俺は味方だよ」とか言えなかったのかということだった。

そのあと、俺は底辺とバカにした先輩より底辺になった、地中に潜った。

 

東京に出てからも随分と人間と揉めた。

大抵は酒が入っての揉め事が多かった。

その次が、俺を受け入れない奴らへの怒りと、俺の気にくわないものへの不平不満だった。

 

大人は不平不満は口に出さないと言われる、だろうけど、俺は年齢的には大人だ、だから大人でも不平不満は垂れる。

ガキではないのだ。

少なくとも周りはそうやって捉えて、俺が喚くと「ガキじゃないんだから」というのだから勝手だ。

 

この間も揉めた。

俺は正しいと思った。

簡単な罵倒やよく考えてもいないような批判もあれば、「お前はわからない」というひどく悲しい言葉もあった。

 

「お前にはSNSの才能がない」とか言われたけど、あの人は口は悪いけど、どんなに酔っても不機嫌でも俺だけには優しい(らしい)から、きっと本音は「お前は人とは上手にやっていけない」だろう。

 

人を共感させるというのはひどく尊いことで、得てして、それができないようではバンドなんて成り立たないと言える場合が多い。

どんなにぶっ飛んだ人間でも最後には聴衆はその人に虜になってきたし、感化されてきた。

 

俺は生きてきた21年間、自分が駄目なことも嫌という程思い知らされてきた。

残念ながら、バンドをしているくせに、人を共感させたり感動させたりはできない、それはそうだここまで駄目なのだから。

「はて、俺は?」とまた間抜けな声を出してしまっているのだ。

というか、最近になってそういう才能がないと気づいてしまったのでウケた。(現代語)

 

俺を助けてくれる人はいたにはいたが、その人達すらも俺のことは多分わからないのだ。

 

デイヴ・グロールがインタビューで「10代は孤独だった、田舎町の自分の部屋のベッドの上でひとりぼっちの気分だった」と答えていたのを見て、「ああ俺でもできるかもな」と思ったのが間違いだった。

 

自分を出したところで無駄なことなのかもしれないし、自分を信じているのは自分だけなのかもしれない。

 

「お前の言うことに誰が共感なんざするものか」と言われれば滑稽なもので、これまで俺が身を粉にして出してきたものもガラクタのように思えた。

昨日のライブも、そう思えば何か言おうと思えば言えなかった。

 

まぁ結局俺に言えるのは実際あったことだけだ。

事実事実事実!もうこれだけ、バンドしたかったらもうこれを言うしかない。

事実だけは共感とかそんなものは関係なくそこにある。

「人に優しく」とかは言わない、「部屋でゲロ吐きました、部屋ではbuddy hollyだけ流れてました」だけ言う、「好きな子が売春してて、あんな顔して実はすごくエッチだった、悲しかった」と吐く、「「俺のことこんなに大事にしてくれたのはお前だけやで!ほんまありがと〜」が言えなかったな〜、うわっ、アスファルトの上でミミズ干からびてる!きっしょ!月は綺麗!」だけ言う。

 

わかったよもう喋らないから安心しろって言ったらちょっと言ったことを気にしたような感じがしたけど、そこだけ悪かったなぁと思う、別に、俺はあの人のこと嫌いじゃないし、事実だからそんなに気にしなくていい、堂々としてほしい。

 

買ってきた餃子を噛みながら、馬鹿な友達がたくさん送りつけてきた高いビールを流しながらこれを書いている。

 

バンド、売れなかったらすみません。